・奥飛騨温泉「孫九郎」の温泉、食事、お部屋の写真が見たい。
・実際に泊まった感想や、行かないと分からない注意点が知りたい。
奥飛騨の深い緑に囲まれ、静寂が広がる秘境に「孫九郎」という古民家温泉宿があります。
広々とした露天風呂で心身を癒し、囲炉裏のある大広間で地元の食材を使った夕食を楽しむ。
ここは、大人の休日を過ごすための特別な場所です。
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ずっと行きたかった宿に、ついに行ってきたのでレポします!
ご夫婦やグループで孫九郎に泊まり、日ごろの疲れを癒して最高の思い出を作りましょう。
【築160年】孫九郎の歴史ある建物
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期待通りの癒されるたたずまい。
孫九郎は、養蚕農家を営んでいた館主の住まい(築160年)を生かしたつくりになっています。
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ロビーには囲炉裏があります。
囲炉裏を囲んでぼやーっとする幸せが待っています。
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天井は高く、太くて黒い梁が渡されています。太い梁を見ると心が落ち着きますね。
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食事会場にも炉が切られていて、囲炉裏の周りにはカモシカや熊の毛皮が。
部屋の仕切りの板戸が黒光りしています。昔からの建具が大切に使われています。
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本物に囲まれる贅沢さ!
孫九郎のお部屋紹介:和の空間での至福のひととき
孫九郎の旅館は、築160年の歴史を持つ古民家の風情を玄関や食堂に残しつつ、2015年に客室を和モダンなデザインに改築しました。
その結果、現代的な快適さを兼ね備えた宿泊施設となっています。
今回宿泊したのは、【ナラのフロア】(天領館2階・2015年リニューアル)212号室 和洋室 59m²です。
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古民家は好きだけど汚いのはいやです。
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全体としては雰囲気のある古民家なんだけど、お部屋は新しくてきれいなんですよ。
古民家大好きなんですけど、水回りが古めかしいのは苦手なんです。快適性にかかわるところはしっかり新しいものに取り換えられていて安心できます。
孫九郎 212号室宿泊料 1泊2食付き
2名利用時 23,500~25,000円/人 (消費税込25,850~27,500円/人)
(楽天トラベル調べ)
孫九郎212号室居室部分
212号室は和室と洋室が接続されたスイートルーム形式です。
ベッドのある洋室部分です。ベッドがゆったりと配置されていてさらにテーブルとイス2脚もおかれていて、和モダンな部屋にリフォームされています。
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下の画像は7.5畳の和室部分です。
4人で泊まったので和室部分にすでに布団が2組敷かれていました。
なにか狭そうに布団が敷かれていますが、昼間は座卓が真ん中にあるためです。
和室はほぼ8畳で周りに板間部分があるので十分広いです。
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窓からの景色は隣の棟ビュー。景色を重んじる方はもう一階上の雲のフロアーをおすすめします。
孫九郎:新しくてきれいな水回り
トイレ、シャワー、洗面台もまだ新しくてとてもきれいです。浴槽はありませんが、大浴場があるから要らないですよね。
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冷蔵庫の中身は空です。
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部屋に用意されているもの
4色ある小袋の中身はタオルと歯ブラシです。4人で泊まったので色が違えてありました。
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ルームウエアーがあまりにも着心地がよくて画像をご紹介します。
胸元にボタンがあってはだけないようになっています。あまりに気に入って売店で探したのですが残念ながらありませんでした。
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孫九郎の他の部屋
部屋の内装は少しずつ違っています。次回は3階の「雲のフロアー」に泊まってみたいです。
古民家をそのまま生かしたお部屋もあります。
部屋の種類と特徴をみる(楽天トラベル公式)
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↓古民家を生かした部屋
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源泉かけ流しの温泉:孫九郎の誇る湯
奥飛騨と言えば温泉。
孫九郎には2種類の源泉があります。
- 蒼の湯
- 大湯
【蒼の湯】目で楽しむ水色の濁り湯
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みんなに自慢したい!美しさピカイチ青味がかった「蒼の湯」
孫九郎の露天風呂は「蒼の湯」という名前です。
孫九郎に宿泊される方は、蒼の湯の画像を見て決めた方も多いと思います。本当に美しい水色の湯です。
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日によって緑がかった色のこともあるようです。自然にこの色が出るなんて不思議ですね。
露天風呂のまわりは木々にかこまれていて心から癒されます。
部屋数があまり多くないので私が入ったときは貸し切り状態で、贅沢な時間が過ごせました。
こんな贅沢な温泉に1人でつかっていると幸せ感がふつふつとわいてきます。
環境に配慮してシャンプーなどは蒼の湯では使えません。お湯はそのまま下の谷川に流されるためです。
蒼の湯には合計3つの風呂があります。贅沢ですねー。
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にごり湯なので露天風呂に入るとき自分の足が全く見えません。気をつけて入りましょう。
【大湯】とろりとした湯でお肌がつるつるに
孫九郎の内風呂は「大湯」といいます。
蒼の湯と大湯は全く違う泉質です。
お湯の色が素晴らしいのは蒼の湯ですが、私は泉質は大湯の方が好きです。
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とろりとした透明なお湯で肌がつるつるになる「大湯」
飲泉もできるんですよ。薄い茶碗蒸しのようなお味でした。
髪を洗う専用の髪洗いの湯もあります。髪がさらさらつるつるに。
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孫九郎:地元の食材を活かした、心と体を満たす絶品料理の魅力
孫九郎で出される料理はすべて地のものを使っています。
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冷凍ものは全くありません。
夕食
夕食は個室に案内されました。
地のものを使った夕食です。
メインは川魚の塩焼き(ます)とA5ランクの飛騨牛のしゃぶしゃぶ。
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食前酒は宿のおじいさんの手作り。
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お造りも川魚3種。「こい・ます・かわふぐ」です。マグロとかイカとかは出さない徹底ぶり。
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川魚は目の前で焼きます。こんがり焼き目がついてきました。
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飛騨牛温泉しゃぶしゃぶはもちろんA5等級です。さしがいい感じにはいっているので口に入れるととろけます。
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「上宝アルプス農園の野菜のアヒージョ」(左下)がいいアクセントになっています。
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お腹いっぱいで五平餅が食べきれないときは紙に包んでお部屋に持ち帰ることができます。
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えごま味噌が塗ってある五平餅はおなかいっぱいなのにぺろりと食べちゃいました。
朝食
朝食は大広間に通されました。4人ですが2つのテーブルを用意いただきました。
朝食も山里ならではの素材を生かした料理です。
朴葉味噌とますを焼きながらいただきます。朴葉味噌がふつふつしてきたらご飯に載せて食べましょう。
温泉で炊いたおかゆがおなかにしみわたります。飲める新鮮な湯がわく孫九郎ならではの料理ですね。
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地ものの野菜が体に嬉しい。
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孫九郎:読書やお茶を楽しむ共有スペースの魅力
孫九郎には共有スペースに様々なリラクゼーションスポットがあります。
本当に炭に火が入っている囲炉裏端。
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お土産コーナーも味わいのある品々が置かれていました。
外の緑を楽しむ座れるスペースがたくさん。
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朝8:00~10:00まではコーヒーのサービスもあります。
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フロントの棚を見てびっくり!ジブリの宮崎駿さんが3回も泊まられてる!!
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風情あふれる福地温泉エリアの紹介
エリア全体が古民家のテーマパーク
孫九郎の魅力は館内だけではありません。
福地温泉は、古民家を改装した温泉宿が多数の点在し、その結果、一帯が風情あふれるエリアとなっています。
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孫九郎だけでなく福地温泉の旅館がみんな古民家なので、地域全体の雰囲気がすばらしい。
町中にポツンと1件古民家があるのではなく、目に入る地域全体が古民家でできているのです。
孫九郎のお向かいにある「長座」。湯元 長座
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お隣にある「福地館」。湯庄 福地館
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周辺には散策路「せせらぎの小径」があります。お散歩に最適。
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朝市「昔話の里」の会場は、古き良き時代を彷彿させます。地のものの野菜やお土産を売っています。
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孫九郎アクセス:交通の不便さが生む、静寂と非日常の空間
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「孫九郎」という旅館へのアクセスは、名古屋駅からJR高山駅から路線バスで1時間10分の旅。
名古屋駅から高山駅まではJR特急で2時間半です。
JR高山駅に隣接している濃飛バスセンターから平湯・新穂高線に乗り、福地ゆりみ坂で降ります。
バスは2時間に1本のみです。必ず「福地経由」に乗りましょう。
この交通の不便さが、旅館の魅力的な秘境感を際立たせています。
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奥飛騨というなら秘境感が大事ですね。
時間はかかりますが、行き方は簡単。時間さえ調べておいてバスに乗れば、乗り換えもなく最寄りバス停に着きます。バス停から宿は徒歩3分。
秘境だから他に観光するところがないのでは? という心配はありません。
上高地
新穂高ロープウエイ
などの人気観光地に目の前のバス停から1時間かからずアクセスできます。
交通機関利用でおいでになる場合はお得なきっぷもあります。
お得なきっぷ「飛騨エリアフリーきっぷ」についての記事はこちら
名古屋駅から孫九郎までこの切符だけで行けます。
- 7:431日目:名古屋駅
特急ひだ指定席
- 10:16高山駅
- 高山散策(昼食)
- 13:40高山駅濃飛バスセンター
濃飛バス
- 14:51福地ゆりみ坂
- 福地温泉(宿泊)
- 2日目:福地温泉朝市
- 10:51福地ゆりみ坂
濃飛バス
- 11:16新穂高ロープウエイ駅
- (昼食)
- 13:46新穂高ロープウエイ駅
濃飛バス
- 15:31高山駅濃飛バスセンター
お土産購入
- 16:33高山駅
特急ひだ指定席
- 19:06名古屋
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2泊3日で満喫したモデルプランはこちらをご覧ください。
【飛騨エリアフリーきっぷ】奥飛騨上高地周遊!2泊3日モデルプラン (pikufire.com)
孫九郎に向かない方
孫九郎に向かない方は以下の通りです。
- 古民家そのままの部屋がよい。
- 移動時間は短い方がよい
- 内湯と露天風呂は直接出入りがしたい。
孫九郎は快適に宿泊できるよう、リノベーションされています。古民家の部屋を楽しむのには向いていません。私は水回りが古いのは嫌なので新しい孫九郎はよかったです。
また、高山からさらにバスに乗ってアクセスします。遠いことがデメリットになる方は高山市内に泊まりましょう。バスに乗って里山や山の緑が楽しめるので、バス移動も楽しみのうちです。
露天風呂が離れていて一度服を着てから移動になるのでめんどくさいです。離れているおかげで2つの温泉の泉質が全く違っていて1泊で2つの温泉を楽しめてよかったです。
孫九郎まとめ:心地よい静けさと、古民家の宿ならではの癒し
奥飛騨で古民家に泊まりたいが設備は新しいものがよい。
温泉は複数の泉質があって館内で湯めぐりを楽しみたい。
地のものを使った料理を楽しみたい。
こんな方は孫九郎を選んで大正解!
孫九郎は築160年の歴史をもつ古民家を再生した宿です。客室部分は、2015年に和モダンに改築されていて、古民家の懐かしさと快適な時間を同時に提供します。
孫九郎では目で楽しめる「蒼の湯」とつるつるすべすべになる「大湯」の2種類の温泉を、贅沢にかけ流しで楽しめます。
A5等級の飛騨牛や川魚など地元の食材を使った料理は、夕食・朝食ともに絶品です。
孫九郎は交通の不便さが生む静寂な空間の中に位置する宿。福地温泉エリアの風情も魅力の一つ。
孫九郎は、心地よい静けさと古民家の癒しを体験できる宿としておすすめです。
ご夫婦やグループでお出かけになり、日ごろの疲れを癒されてはいかがでしょう。
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奥飛騨のよさが満喫できますよ。
最後までお読みいただきありがとうございました。
孫九郎:よくある質問
- Q孫九郎のおすすめポイントは何ですか?
- A
「孫九郎」の秘境感、築160年の古民家の雰囲気、源泉かけ流しの温泉、地元の食材を使った料理、周辺の風情などがおすすめポイントです。
- Q孫九郎へのアクセス方法について教えてください。
- A
JR高山駅から濃飛バスで1時間半ほどで着きます。最寄りバス停はゆりみ坂です。名古屋から高山までは「飛騨エリアフリーきっぷ」がおすすめ。このきっぷだけでバスも乗れます。
- Q部屋の種類と特徴は?
- A
2人用の洋室から豪華な和洋室まで多彩な部屋が用意されています。
- Q温泉の特徴は何ですか?
- A
「孫九郎」の名物自然に囲まれた「蒼の湯」と肌がつるつるになる「大湯」があります。「蒼の湯」は水色の美しい色をしていておもわずため息が出ます。「大湯」は飲用可でとろりとした美人の湯です。
- Q食事の内容はどのようなものですか?
- A
地元の食材を使用した夕食と朝食のメニュー、特に飛騨牛や川魚を使った料理が提供されます。